干し柿&柿羊羹

〜干し柿の説明〜
干し柿(ほしがき)は、柿の果実を乾燥させた食品で、ドライフルーツの一種です。
場所によっては、ころ柿や白柿とも呼ばれています。


〜甘柿と渋柿〜
干し柿に用いられる柿は、そのままでは食べられない渋柿であり、乾燥させることにより、渋柿の可溶性のタンニン(カキタンニン、シブオール)が不溶性に変わって(渋抜きがされて)渋味がなくなり、甘味が強く感じられるようになります。
乾燥させずに生食される甘柿とは風味や触感が大幅に異なるため、甘柿が苦手でも干し柿は平気で食べる方もいますし、逆に甘柿は好きでも干し柿は苦手という方もいます。

甘柿は渋柿と違って渋抜きをせずに食べられますが、糖度そのものは渋柿のほうがはるかに高いため、甘柿を干し柿にしても渋柿ほどには甘くなりません。

表面に白い粉が付着していることが多いですが、これは柿の実の糖分が結晶化したものです。主にマニアール、ブドウ糖、果糖、ショ糖からなります。


〜栄養分〜
干し柿に最も多い栄養成分は炭水化物です。水分が減っている分、高カロリーな食品となっている。食物繊維も豊富である。他にミネラルとして、マンガン、カリウムも多いです。

柿はビタミンCが豊富で、生の大きい物ならば一個で一日に必要な量は補給できるが、ビタミンCは干し柿にすると無くなり、その代わりにカロチンが増えます。しかし、食べ過ぎるとタンニンの作用で鉄分の吸収が妨げられてしまうという悪影響があるので、一日に食べる量は1、2個がよいとされています。

他にも、柿自体に悪酔い防止作用があり、二日酔いの時によく熟した甘柿を一つ食べると気分が良くなるとされています。


〜柿羊羹の説明〜
柿羊羹(かきようかん)は歴代の将軍に献上されていた岐阜県特産の堂上蜂屋柿を原料としています。この干し柿をジャム状にし、寒天と砂糖を煮詰めたものを混ぜ合わせて作られていて、人気の銘菓となっています。


〜柿羊羹の入れ物〜
この柿羊羹の特徴は中身だけでなく、入れ物にもこだわっているお店が多いです。上の写真のように柿羊羹の入れ物に竹そのものを使っているんです。
竹を縦に半分に切ってその中に柿羊羹を入れるという斬新なアイディアがより風情を引き立てていますね。


Ψ柿羊羹のレシピΨ

材料 4人分
完熟柿 300g
粉寒天 4g
1カップ
砂糖 30g
レモン汁   大さじ1
 作り方(調理時間は20分程度です。)
(1)柿は皮をむき、種を除いてフードプロセッサーにかけてビューレ状にします。
(2)鍋に粉寒天と水を入れて火にかけ、1〜2分煮た後、砂糖を加えて溶かします。
(3)(1)を加えて混ぜ、レモン汁を加えて型に流し入れて冷やし固めます。
※調理時間に冷やす時間は含んでいません。
●ワンポイント  アドバイス
柿はビタミンCが70mg/100gと果物の中でも多く含まれており、この柿羊羹1人分で1日の必要量(100mg)の半分以上(54.5mg)を摂取することができます。



アユ菓子&アユの塩焼きへ  ・枝豆まんじゅう&枝豆クッキーへ  ・そばのからすみ  

特産品 トップへ

ホームへ