福岡県  ~もつ鍋~




もつ鍋とは、牛または豚のもつを主材料とする鍋料理です。
名前の由来は、「臓物」の略である「もつ」を使用した鍋なので、もつ鍋と呼ばれるようになりました。
出汁に醤油や味噌で味付けをし、その中にもつ、ニラ、キャベツともつの臭みを消すためのニンニクと鷹の爪が入れられます。
一般的な鍋料理に使われる土鍋はあまり使われず、両側に取っ手のついた浅いステンレス製の鍋を使うことが多くみられるのが特徴です。




佐賀県  ~松浦漬~




松浦漬とは、佐賀県で食べられている郷土料理です。
名前の由来は、「魏志倭人伝」に記載された末蘆国(まつろのくに)に由来するものといわれています。
鯨の上顎付近の軟骨であるかぶら骨を刻み、水にさらして油を抜いたのちに酒粕に漬けます。
平凡社の百科事典作成の際に、日本珍味五種のひとつとして松浦漬が挙げられました。




長崎県  ~ちゃんぽん~





ちゃんぽんとは、長崎県で有名な麺料理です。
名前の由来は、混ぜるを意味する「混」からきているといわれています。
肉、魚介類、野菜、かまぼこなど十数種の具材を炒め、スープで味を調えます。
ちゃんぽんの麺は、「かん水」で製麺したものなので、他の麺と違う独特の風味があります。




熊本県  ~いきなり団子~





いきなり団子とは、熊本県の郷土料理であり郷土菓子です。
名前の由来は、熊本の古い方言で「簡単」を表す「いきなり」からきているといわれています。
輪切りにしたさつまいもと餡子を餅で包み、蒸します。
近年では保存技術の発達により、真空パックや冷凍されたものも販売されています。




大分県  ~やせうま~




やせうまとは、大分県の郷土料理です。
名前の由来は、手で握った形が馬に似ることから痩馬(やせうま)と呼ばれるようになったといわれています。
小麦粉で作った平たい麺を茹でたものにきな粉と砂糖をまぶして作ります。
大分県の一部の地域では、お盆や七夕にお供えする習慣があったり、学校給食で出されたりしているようです。




宮崎県  ~チキン南蛮~




チキン南蛮とは、宮崎県発祥の鶏肉料理です。
名前の由来は、鶏肉を南蛮酢に浸けてから揚げるためこの名前がつきました。
タルタルソースがかかっていることが多く、「チキン南蛮用のタルタルソース」が売られている店もあるようです。
元々はムネ肉を使用するのが一般的でしたが、現在はよりボリューム感のあるモモ肉を使う料理店も多くみられます。




鹿児島県  ~薩摩揚げ~




薩摩揚げとは、魚肉のすり身を使った鹿児島県の郷土料理です。
名前の由来は、「薩摩」は現在の鹿児島県にあたる薩摩地方のことで、この地域の名産であることからこの名前がつきました。
魚肉のすり身に塩、砂糖などで味付けし、形を整えて油で揚げます。
野菜や魚介類、薬味やゆで卵を包み込んだものなどの種類もあるようです。




沖縄県  ~チャンプルー~




チャンプルーとは、野菜や豆腐などを炒めた沖縄県の郷土料理です。
名前の由来は、「チャンプルー」とは沖縄県の方言で「混ぜる」を意味することからこの名前がつきました。
野菜や豆腐だけに限らず、さまざまな材料を一緒に炒め合わせた家庭料理です。
近年ではテレビ番組で紹介されるなどして、沖縄県以外の地域でも食べられることが多くなりました。





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