紀伊山地の霊場と参詣道
〜きいさんちのれいじょうとさんけいどう〜

 


 紀伊山地は本州最南端、太平洋に張り出す紀伊半島に位置し、標高1,000m〜2,000m級の山脈が縦横に走り、年間3,000mmを超える豊かな降水量が深い森林をはぐくむ山岳地帯です。
 
 紀伊山地は太古の昔から自然信仰の精神を育んだ地で、6世紀に仏教が伝来した以降、紀伊山地は真言密教(しんごんみっきょう)を始めとする山岳修行の場となりました。中でも、山岳修行により超自然的能力を獲得することを目的として10世紀中ごろから11世紀代に成立した修験道(しゅげんどう)は、特に大峰山系(おおみねさんけい)の山岳地帯を中心的な修行の場としていました。また、9〜10世紀に広く流布した「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」思想(日本古来の神々は仏教の諸尊が姿を変えて現れたものとする日本固有の思想)の聖地としても信仰を集めていました。

 このような特有の地形及び気候、植生などの自然環境に根ざして育まれた多様な信仰の形態を背景として、「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」と呼ばれる顕著な三つの霊場とそれらを結ぶ「参詣道」が形成されました。

 

〜概要〜
登録年数 2004
住所 和歌山県/奈良県/三重県
登録区分 文化遺産


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熊野古道|紀伊山地の霊場と参詣道- 和歌山県

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