水うちわは、雁皮紙(がんぴし)と呼ばれる薄い紙を貼って、その上にニスを塗り透明感を出したうちわです。
水のように透けて見えることから名付けられました。
何度もニスを重ね塗りすることで防水効果が生まれるため、こちらも水に浸けて仰ぐといった風情も味わうことができます。
今年の夏は節電ブームによりかなりの人気となり、売れ行きも伸びましたが、
水に強いとはいえ和紙を使っているため、何度も水につけて仰ぐと壊れやすくなってしまうようです。
やっぱり普通のうちわのようにむやみに涼風のために仰ぐのではなく、
余裕をもった中で夏の風物詩のひとつとして楽しみたいですね。
他の岐阜うちわと同じで和紙から作られていますが、本当に中に紙が入っているのかわからないほどの透明感です。
水のように透き通っていることが名前の由来ですが、私も驚きました。後ろのじゅうたんが透けて見えます。
触るとニスのつるつるとした感じがありました。一見プラスチックのようですが、触ってみるとプラスチックよりも弱く、軽いことがわかります。
このうちわは鵜飼の絵が描かれており、水うちわの透けている感じに絵がとけこんで、美しさを増しています。
他にも金魚や花など柄は様々です。
骨は結構細めで、数え切れない程多く、その骨の細さが繊細さを際立たせています。
上にも書きましたが水うちわは比較的水に強く、水につけて仰ぐことが出来ます。
縁側やベランダなど光のある場所で使うと、うちわが光を反射してより一層きれいなのではないかと思いました。