●塗りうちわについて

ここでは塗りうちわに ついて写真と共に ご紹介します。 塗りうちわの独特の濃い色は 暑い夏でもよく映えます。

塗りうちわは、漆(うるし)を塗って仕上げるうちわです。現在は漆の代わりにカシュー
(カシューナッツの実の殻から抽出されるオイルを主成分としたもの。塗膜・性能共に漆と変わらない)を塗って仕上げます。

黄・オレンジ・赤・グリーン・紫といったはっきりとした色で染められた地紙に、黒や白でシンプルな絵柄を描きます。
漆(カシュー)を塗っているため防水効果があり、水につけて仰ぐという、普通のうちわでは出来ないことができます。
暑い日本の夏を少しでも涼しく 過ごそうと、気化熱を利用した昔の人の知恵です。
大きさもさまざまあり、色合いなども浴衣にぴったりです。


 

今回借りた塗りうちわは比較的大きいものでしたが、塗りうちわの骨は水うちわと比べると太く、しっかりとしたつくりになっていました。
表面は触ることができませんでしたが、ニスが塗ってあるのであまりざらついた、紙本来のさわり心地ではないと思います。
骨が太いせいか、重量も結構ありました。
塗りうちわはこのようなはっきりした色が基本だそうで、確かに元気になれる色だなと思いました。

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