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名称 | 岐阜提灯 |
主な製作地 | 岐阜市河原町 | |
素材 | 竹、木材、美濃和紙(紙、絹)、 電灯(電球など) |
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特徴 | やわらかい光が漏れ、細かい絵が印象的 | |
備考 | お祭りや宗教的な行事で使われる。 1951年に、カリフォルニア生まれの美術家 によって新しいデザインのものが生まれ、今も 変わらない人気がある。 |
岐阜提灯は300年以上の歴史があり、1995年(平成7年)4月5日に経済産業省の伝統的工芸品に指定され、
2006年(平成18年)の10月に地域団体商標に登録されました。
-------------------------------------------------まず提灯について--------------------------------------------------
(分かりやすいように箇条書きにしました。是非読んで下さい。)
-------------------------------------------------------岐阜提灯について-------------------------------------------------------
●岐阜提灯の起源→推定17世紀ごろ
岐阜で提灯が製造され、尾張藩を通して幕府に献したとされています。現在のような形ではなく、一般的な提灯であったそうです。
現在と変わらずこの頃も提灯に美濃紙が広く用いられました。その後少しずつ基本形が出来、発展を遂げて現在の形に至っています↓
詳しい歴史&特徴&製作過程はここをクリック!!
基本は長卵型や丸型でつり下げたり脚を付けて立てるのですが、現在ではさまざまな種類があり、
筒型に始まって、竹形、細身の支柱に支えられたお洒落なものや
LEDキャンドルライトが付いたコードレスタイプで、ふつうのテーブルランプの表面が和紙になったものなどがあります。
ぜひ一度カタログ等を見てみて下さい。見たことのない形になった提灯たちが目を引くと思います。
またカリフォルニア州生まれの芸術家、イサム・ノグチ氏により『AKARI』という作品が、
岐阜提灯をもとに作られており、現在も高い評価を得ています。
ここから下は自分の感じたことを写真も交えて書きたいと思います↓
まず今回提灯をお借りした方は、家の近所の方で、岐阜提灯に「絵付け」をするという仕事をされている方でした。
持ってきていただいた提灯↓
左から、長卵型(和紙)、丸型(絹)、長卵型(絹)です。
和紙の表面はざらざらとしていて、その隙間から光をふんわり出してくれるんだろうなと思いました。
私は絹の提灯があることを初めて知ったのですが、表面は光っていて触るとつるつるとしていました。
絹といってもとても薄い紙で、強くさわったら破けてしまいそうな儚さでしたが、そんなに簡単には破けない丈夫な感じもありました。
柄拡大(絹)↓
説明の方に書きましたが、岐阜提灯に柄を付けるには、二つの方法があります。
「摺り込み」と「絵付け」の二つですが、
どちらも手作業で行っているので、慎重な上に大変な作業です。
また提灯の中は、昔はロウソクを使っていましたが、今は電球が主だそうです。
中はこんな感じになっています。
↑ ロウソクの大きさから分かるように、提灯は結構大きい↑
提灯の中は規則正しく竹が並んでいて、とても綺麗です。
この竹を基準に和紙(または絹)を貼っていきます。
折りたたむことができ、その際には中の竹が綺麗に折りたたまっていきます。
紙を貼った電灯なんて簡単なものでは全然なく、やわらかい光の裏には職人さん達の
精密な技が使われていました。