めい想の小径(めいそうのこみち)
めい想の小径は、細い道や崖がほとんどの少し危険なコースです。しかし比較的よく整備されており危険な場所には立て札なども置いてあるので初めて登る人でも大丈夫です。いくつかの沢を渡ることから「水手道」とも言われています。
最初は緩い坂ですが登るにつれてだんだんと急斜面になっていき、終盤では大きな岩を登ります。このコースの特徴はビューポイントと所々に看板があることです。ビューポイントは山頂付近にあり、長良川や山々、岐阜の街並みを見ることができます。看板には過去の偉人の言葉が書かれています。
めい想の小径は僕の一番のお勧めのコースです。是非景色を楽しみながら登ってみてください。
目次へ
馬の背登山道
瞑想の小径の途中で分岐点があります。馬の背登山道は金華山のコースの中で最も急斜面で厳しいコースです。そのため馬の背登山道の入口には「
お年寄りや幼児には無理です。」と表記してあります。お年寄りや幼児に勧めるのはやめましょう。
このコースは大きな岩や木の根を使って登っていくことになります。そのため最も山頂までにかかる時間が短く、一番自然を感じられるコースになっています。一応道だとわかるように目印が置いてありますが、とても少ないです。
ここはとても危険なコースですが、ほぼ整備がされていなくて自然が多いので、健脚の人にはお勧めします。是非登山を楽しんでください。
目次へ
百曲り登山道
百曲り登山道は尾根を登るコースのため、道は比較的険しいです。馬の背登山道に次いで短いコースでもあります。このコースは
禅林寺の裏から始まっています。この禅林寺は別名アジサイ寺とも呼ばれており、5月末から6月の梅雨の季節にはきれいなアジサイを咲かせます。
このコースではアラカシの低木が多く、秋になるとパラパラとどんぐりが落ちてくるのをあちらこちらで見ることができます。また、アラカシは夏になるとカブトムシやクワガタムシなどが集まるので、これらの観察がしやすい木として知られています。百曲り登山道は中腹くらいから岩場が露出しています。そのためここの植物の多くは根で岩を抱えたり、張り付いたりしています。木々の珍しい姿を観察してみてください。
百曲り登山道には展望台があり、長良川や鷺山(さぎやま)、百ヶ峰を一望することができます。天気のいい日はもっと遠くまで見えるそうなのでぜひ晴れの日に行ってみてください。
目次へ
七曲り登山道
七曲り登山道はコースの中で一番初心者向けのコースで、道幅も広くよく整備されており家族連れのかたにおすすめです。このコースは、他のコースに比べ傾斜がゆるやかで最後のあたりには階段もあり、安全です。また、むかし岐阜城に登るためにも使われたらしく、岩場を人の手で削った跡が残っていたり、最も歴史が感じられるコースになっています。
七曲り登山道では、植物などを見ることでも楽しめます。金華山には所々きれいに木が並んでいるところがあり植林されていることがわかります。この木々を観察することでこれまでの金華山の歴史を知ることができます。コースの上のほうにはアベマキの林があります。この木は大きな丸いどんぐりをつけるので子供でも簡単に見つけることができます。
このコースでは城まであと何mか標(しるし)てある石があります。この石は城までに10個あるので探してみてください。
目次へ
●金華山の登山道
金華山には10の登山道がありますが、ここでは主な4つの登山道について紹介します。
サシバ(タカ科)
サシバは渡り鳥で日本では4月頃夏鳥として本州や四国、九州に渡ってきます。標高1000m以下の山地の林で繁殖します。全長は約50p、翼を広げると約110pにもなります。オスとメスでやや違いがあり、オスは頭部が灰褐色、体の上面と胸は茶褐色、のどは白く中央に黒く縦線があり体下面は白っぽくて腹に淡褐色の横しまがあります。メスは胸から腹にかけて淡褐色の横しまがあります。まれに全身が黒褐色の暗色型といわれる個体が観察されることもあるようです。
食べ物は主にヘビ、トカゲ、カエルなどの小動物や、セミ、バッタなど昆虫類を食べます。サシバはタカの渡りを見せる代表的な鳥で、秋の渡りでは非常に大きな群れを作ります。
目次へ
ヒヨドリ(ヒヨドリ科)
ヒヨドリは主に日本に生息しています。全長は27〜29pで、翼を広げると約40pあります。頭から胴体までは灰色の羽毛に覆われていて、翼や尾羽は灰褐色をしています。頬に褐色の部分があるのが特徴です。
里山や公園などのある程度木のある場所の生息しています。鳴き声は「ピィーヨ ピィーヨ」と鳴くことからヒヨドリという名前がついたと言われていますが実際には他にもいろんな鳴き方をします。ヒヨドリは渡り鳥で、日本では10〜11月に渡りをするものが多いです。ほとんどの場合果実や花の蜜を食べますが、繁殖期には昆虫なども食べます。
目次へ
ヤマガラ(シジュウカラ科)
ヤマガラはシジュウカラ科の鳥で、漢字で書くと山雀です。全長13〜15pで、頭部は黒い羽毛でおおわれ、首から胸部にかけて帯状に黒い羽毛が生えます。尾羽や羽は黒褐色で、羽の縁と足の色は青みがかった灰色、くちばしは黒色です。背中や羽の下は橙色で、かなり派手な見た目をしています。
ヤマガラは、標高1,500m以下の常緑広葉樹林などに生息しています。主に昆虫、クモ、果実などを食べます。卵生で木の洞などに動物の毛などを敷いた巣を作り、3〜6月に約5個の卵を産みます。雛は孵化してから20日ほどで巣立ちます。
目次へ
写真提供:ナンデモ図鑑・pixaby・写真素材のフォトスケ・無料壁紙〜癒しの風景写真・ヤエ素材 植物のフリー画像・お花の写真集・PAKUTASO・PublicDomainPictures.net・フリー素材無料写真 森の父さん花鳥風穴・無料写真素材フォトココ
イノシシ
イノシシとはイノシシ科の一種で犬と同じくらい鼻が敏感で神経質な動物です。イノシシは突進が得意で、大人でも跳ね飛ばされて大けがを負う危険があります。雑草が繁茂する森林や草原に生息し、植物の果実や地下茎などを食べます。寿命は長くて10年で、1年半で成熟します。
金華山にはイノシシにとって良い条件が揃っておりだんだんと生息数を増やしています。そのため人が住んでいる近くに出没することもあります。上記にあるようにイノシシはとても危険な動物なので見かけても近づかないようにしましょう。
目次へ
リス村のリス(タイワンリス)
金華山のリス村にはタイワンリスという種類のリスがいます。このリスはニホンリスより一回り大きく、頭から胴までが20〜22p、尻尾は17〜20、体重は360gほどです。体毛は短く、背中は灰褐色、腹は淡褐色か赤褐色です。タイワンリスは昼行性で基本的に単体で行動します。鳴き声はワンワン、クックッという小型犬のような声に似ています。
リス村では革手袋を着けて餌をあげることができます。ここのリス達は調教されておりよく人間に近付いてきます。タイワンリスは冬眠をしないので冬でもリス達と遊ぶことができます。
目次へ
ヤブツバキ(ツバキ科)
この花は一般的に椿と呼ばれ、園芸の基本的な花となっています。花の咲き方などに変異が多く、工芸品や細工物などに使われます。
葉は長い楕円形で、向かい合って生えています。葉の先はとがっていて、表面は濃い緑色で艶があります。花の色は基本的に赤で、直径5〜8pくらいの筒状の5枚の花びらを咲かせます。花びらと雄しべがくっついているので、花は1つずつ落ちます。開花時期は10〜4月で本州から沖縄にかけて生息しています。花の後にできる果実は熟すと下部がはじけ、種がばらまかれます。果実からは椿油をとることができます。高さは10〜15mです。
椿は花や枝の観賞用に育てられることが多いです。その他に、椿の木材は主に印材や将棋の駒に使われ、椿油は食用油、整髪料などに使われています。

目次へ
アセビ(ツツジ科)
アセビは、ツツジ科アセビ属の常緑低木で、日本に生息し、花が美しいため観賞用に育てられることもあります。別名はあしび、あせぼなどです。また、アセビの毒によって馬が食べると麻酔状態になることから漢字では「馬酔木」と書きます。
木の高さは1〜6mほどで、葉は楕円形で濃い緑色、表面に艶があり、枝の先に集まって付きます。長さは3〜10p、幅1〜2pで、少し波打っています。幹はややねじれ、樹皮は灰褐色で、縦に裂け目が細かく入っています。花はスズランのような形で下向きにたくさん付きます。色は主に白色で稀にピンクの花もあります。開花時期は3〜5月です。
アセビは上記のように観賞用として育てられます。また、毒を持っているため葉を煎じて殺虫剤としても利用されます。

目次へ
ニセアカシア(マメ科)
ニセアカシアは、北米原産の落葉高木で、和名はハリエンジュです。ハリエンジュとは幹や枝に棘のあるエンジュという意味です。1873年に日本に渡来した外来種です。
木の高さは全体で20〜25mになります。樹皮は灰褐色で、縦に裂け目ができます。花は5〜6月に白くて香りのある蝶形の花をたくさん咲かせます。多くの花が集まって垂れ下りながら咲くのが特徴です。葉は楕円形で明るい緑色をしています。根元には鋭い棘ができます。果実は枝豆のような形をしていて、中には種子が4〜10個ほど入っています。
ニセアカシアの利用方法としては、食用として花がまとまった状態で天ぷらにして食べたり、蜂蜜を採ったりします。他には、成長が早いことや痩せた土地などでもよく育つ特徴を生かして、はげ山、荒廃地などの治山、砂防などに利用されています。また、炭材としても利用されています。

目次へ
アラカシ(ブナ科)
アラカシは、ブナ科コナラ属の常緑広葉樹です。クロガシ、ナラバガシともいいます。
樹皮は黒っぽい灰色で、葉は楕円形で硬く、裏面は粉を吹いたように白くなっています。開花時期は4・5月で、果実はどんぐりの一種になります。全体の高さは20mほどです。
人里の近くの雑木林に多く生息しています。照葉樹林の一種であるため、人の手が加わった場所でも生きていくことができます。

目次へ
●金華山とは
金華山とは、岐阜市のシンボルのような山です。昔は稲葉山と呼ばれていたようです。山の頂上には岐阜城があり、その近くにはリス村があります。西山麓には、岐阜公園、岐阜県歴史資料館、岐阜市歴史博物館、名和昆虫博物館などがあります。また、東山麓には、達目洞(だちぼくら)という昔ながらの自然を残した場所もあり、岐阜市民にとっての憩いの場となっています。
このページでは、金華山についてよく知ってもらうために植物や動物・鳥などについて紹介していきます。
