環境汚染とは
- 【環境衛生】より
…これらの諸因子は,人間の生活と文明の段階によって,いろいろの形で健康に影響を与える。産業活動の活発化といちじるしい規模の拡大によって自然の循環系の破壊にまで進んで生じてきた環境汚染問題は,人間生存の可能性に脅威を与える段階に達しようとしており,産業廃棄物の衛生的処理も含めて環境衛生の大きな課題となっている。上水道・下水道の整備と適切な維持管理はとくに都市住民の健康と安全には欠くことのできないものであるが,上水の塩素処理によって副生する発癌性のトリハロメタンの低減化の必要性などの新しい衛生問題が注目されてきている。…
- 【公害】より
… 公害の原因は気象などの自然条件,人口配置,あるいは安全の技術を含む生産力の水準によって変わってくるが,自然災害と違って,基本的には経済や社会のあり方から生まれる人為的なものであり,不可抗力の天災ではない。 欧米では公害とまったく同じ概念はないが,air
pollution(大気汚染),water pollution(水質汚濁)などを総称して,environmental
pollution(環境汚染)またはenvironmental
disruption(環境破壊)ということばを使っている。 日本の〈公害対策基本法〉では,その第2条において,次のように定義している。…
- 【物質循環】より
…安定した生態系においては,循環の経路や経過の時間なども安定しているが,特定の場所に物質が停滞したり,逆に不足したりすると,生物群集にも変動が起こり,物質循環系は乱れる。環境汚染,湖沼や海洋の富栄養化現象も,こうした物質環境系の乱れとみなすことができる。また,公害問題として注目される重金属や有毒物質で見られる生物濃縮の過程も同様な循環系の乱れであろう。…
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