Q.看板とは?

 A.看板とは,宣伝、広告等のために使われる、木、プラスチック、金属(ステンレスなど)等、ある程度耐久性のあるものを材質とした、通常は板状の物体。
近年では低コスト・高耐久性のあるアルミ複合板が広く使用されている。
英語でsign(サイン)と言い表され、「標識」「目印」といった意味合いも持つことから、宣伝、広告の意味以外にも、見る人に対し、情報を伝るための表示物、また、建築物のシンボルとしての役割も果たす。

 Q.看板の目的は?

 A.看板の目的としては、看板を掲示する場所に存在する店舗や会社の名称の掲示、一般の広告目的(企業、製品、タレント等の人物、映画など)が主と考えられるが 、順路、避難路等の表示(一部は案内板とも呼ばれる)、注意喚起のための看板(道路工事の際に使われる看板なども含む)など、その目的は様々。
さらに、看板 自体を美術作品として制作することもある。

 Q.看板の効果は? 
 A.お店において、お客さまが入るときにまず目にするものは「看板」。
ある調査によると、『初めて来店する人の10人のうち4人が看板を見てお店を決める』とのこと。はじめてのお客様は、まず「看板」からお店のイメージを考える。
また、雑誌広告やネット検索などをみてお店に初めて訪れる場合にも、目印となるものは看板。
看板が持つ役割・影響力は、お店の営業戦略においてとても重要。

 Q.看板の歴史は?
 A.日本では藤原京から平城京頃の中心地でお店の標としてつけられていた牒(ちょう)が標牒(標牒)と呼ばれ使われていた。
この頃の法律だった、大宝律令(701年)の修正版、令義解(833年)では、”市では、商品の標を立て題を示すこと"が義務づけられていた。この標(標識)が看板の始まりとされている。
その後、平安期にはのれんが使用されるようになり、鎌倉末期には木簡から、簡板と呼ばれる紙の発明以前に、文字を記した竹や木の札が使われるようになる。この頃になると絵だけではなく文字による屋号がかかれるようになったことで現在の看板に近くなってきている。
そして室町時代から簡板・簡版(かんばん)として名前も定着し、桃山時代にはのれんに屋号や商品名が入れられて書かれる言葉や絵もも商標としての性格が強くなっていった。
その後、安土桃山時代末期〜江戸時代頃に、看(み)せるための板(いた)ということで看板(かんばん)と言う名前になり、それが定着していったと考えられている。それ以前は”鑑板”の文字もあてられていた。
このように看板の歴史を振り返ってみると、商品を看板代わりに飾ったり、商品と同じ形にした看板が非常に多いと感じ。また、文字のみの看板はあまりなく、絵や図が彫ってあることが多い。

 Q.看板完成までどれだけ時間がかかる? 
 A.看板の種類や設置の場所によって違う。
デザインが決定後、発注から製作・完成まで、大型看板で1〜2ヶ月、中型・小型看板で1〜3週間程度かかる。
看板の種類、仕入れや加工方法によってそれ以上かかる場合もある。
また、カーマーキングなどの単純なカッティングシートでの看板製作などなら2〜3日間でできるものもある。

 Q.看板の寿命は?

 A.看板の寿命は使用材料、取付場所(環境)などによって変わってくる。
寿命が2〜3年と比較的少ない年数のものあれば5〜7年と長持ちする看板もある。
しかし、色あせてしまったりすることを考えると看板の寿命は長くても6〜7年程度、20年ほど持つものもなかにはある。


 Q.看板でよく使われる色は? 
 A.よく使われるのは赤。 赤はよく目立つので、注目を集めたい企業やお店にとって赤い看板は心強い武器になる。

 Q.看板の価格は?
 A.20万円以下のものから100万円以上のものまである。