(1) 上の句を見て、下の句が言えるようになる。 |
小倉百人一首を覚える際の基本です。 |
(2) 決まり字を見て、残りの上の句と下の句が言えるうようになる。 |
決まり字とは、ある歌を他の歌と区別できるようになる最初の字のことです。 |
(3) 下の句を見て、上の句が言えるようになる。 |
(4) 下の句の決まり字を見て、残りの下の句と上の句が言えるうようになる。 |
百人一首を完全に暗誦したい方や本格的にかるた競技を始めたい方に必要な能力です。このページでは、この段階を扱っていて、下の句の決まり字のみを表示しています。決まり字の上にマウスのポインタ(矢印)を乗せると、全句が現れます。 |
(5) 作者から歌、歌から作者が言えるようになる。 |
上の句と下の句を一気に覚えるためには語呂合わせが一番の近道だと思います。
たとえば、
『あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む』を覚えます。
上の句のあしと
下の句のながながで
足が長々と覚えます。
しかし実は札を取るために百人一首を丸暗記する必要はありません。
“決まり字“と言われる上の句数文字と下の句数文字を覚えることが一番の近道です。
例えば
『ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれないに 水くくるとは』を覚えます。
ちで始まる他の句は2首。
≪ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あわれことしの あきもいぬめり≫
≪ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すえのまつやま
なみこさじとは≫
ちはを訊いた時点で、からくれないに みずくくるとは の札が取れるワケです。
他に か で始まる取り札はたくさんあるので、
ちは から と覚えることになります。
律儀に全部を覚えると、上の句を全部頭の中で唱えないと下の句が出てこないことになるので、
反対に札を探すのが遅くなってしまいます
純粋に百人一首を味わいたいのなら全てを覚えるのも楽しいのですが、
札を取ることに集中するなら“決まり字”で覚えましょう!