古田紹欽は、明治44年山県市大森で生まれました。幼少の頃、父を亡くしたため小僧として山県市東光寺、次いで郡上市慈恩禅寺に預けられます。その後、東京帝国大学に進学した紹欽は、生涯の師となる、哲学者・鈴木大拙に出会います。紹欽は、海外を拠点として活躍していた大拙の手足となり奔走するだけでなく、仏教哲学者として日本大学や花園大学で教鞭を振るいました。70歳を過ぎた頃、「美しく生きる」ということに向き合い人生を見つめ直すようになった紹欽。89歳で生涯を終えるまで、100冊以上の著書、パステル画や陶板等多くの作品を世の中に残しました。記念館では、紹欽の著書のほか、1万冊を超す貴重な研究書を貸出しています。また、紹欽の作品を展示するだけでなく、生前の映像や「心に残る言葉」に実際触れることができます。
