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利平栗は、栗の品種の一つで、通常の栗よりも甘みが強く、粒が大きいのが特徴、また外の殻が向きにくいことも特徴である。
利平栗は、岐阜県山県郡大桑村の土田健吉が作り出した品種である。天津甘栗の甘さに着目した土田は、大粒の和栗と、天津甘栗を掛け合わせることを考え、1940年、新品種を開発。土田家に伝わる家号「利平治」から「利平栗」と名付けた。
太平洋戦争の出征の影響で利平栗は殆どが枯死してしまったが、わずか1本のみ残ったという。これが原木となり、広まったという。現在では、全国各地で栽培されている。管理が難しいこともあり、生産量は減少している。 なお、四国山香りの森公園に発祥の地の石碑がある。山県市では、利平栗発祥の地として、利平栗の普及と町興しのために、山県市ふるさと栗祭りを毎年10月第一日曜日に開いている。

利平栗