濃尾地震
1891年10月28日6時37分に発生した。震源は、岐阜県本巣郡根尾村(現・本巣市)規模は当時のデータから後にM8.0と推定される。
「根尾谷断層帯」が活動した典型的な直下型地震であり、これは日本の陸域で発生した地震としては観測史上最大である。
死者7273名、全壊建物14万2000棟という大被害を生じた。
31日までの4日間に、烈震4回、強震40回、弱震660回、微震1回、鳴動15回、合計720回を数え、その後も余震が続いた。
最も被害が大きかったのは岐阜市である。倒壊家屋は、岐阜市で3,742戸にのぼった。
さらに、震源地の南に隣接し人口の集中していた岐阜・大垣をはじめとする都市やその周辺の町村の被害も悲惨なものだった。
これらの地域は地盤の弱い沖積平野上にあったため、家屋の多くが倒壊し火災も発生し、多数の死傷者が出た。